がんの現状

日本で最も死亡率の高い病気です

日本人の3人に1人はがんで亡くなっています。その死亡率は年々増え続けています。日本人の三大疾病と言われる「心疾患・脳血管疾患」は変動があり、死亡率が改善している年も見受けられます。しかし、がんは右肩上がりで推移し、1981年以降、現在に至るまで死亡率はずっとトップで改善がまったく見られません。

日本のがん予防対策は、早期発見です。がん検診の充実を推奨していますが、早期発見の効果はまったく見られていないのが現状です。がんはとても身近な病気で、毎年約65万人の方にがんが見つかっています。男性の場合2人に1人、女性の場合は5人に2人ががんに罹っています。「あなたの身近な人ががんになる」とも言える状況です。

がんが発症する理由

どんな健康な方でも毎日がん細胞が発生しています

どんな健康な方でも毎日3,000個以上ものがん細胞が発生していると言われています。しかし、全ての人ががんになる訳ではありません。免疫細胞ががん細胞を駆除しているので発症しないのです。健康時は免疫ががんよりも強く、発症時はがんが免疫よりも強いのです。免疫が弱くなるとがん細胞を完全に駆除できなくなり、駆除しきれなくなったがん細胞が増殖を始め、倍々で分裂し増えていきます。

がん細胞が分裂を繰り返し、約30回に達した時、初めて最新の画像診断装置で“がん”として認識されるようになります。この時の大きさは約0.7㎝であり、早期がんとして通常発見される大きさは約1cm、重さにして約1g、がん細胞数は約10億個です。発見されるまでの経過時間は、約10年と言われています。

恐ろしいのはここからです。「早期がん」→「進行ガン」→「末期がん」に至るまで、なんと時間にして約3年と言われています。10年と言う長い潜伏期間をへて、がんが発見されると3年と言う短い期間中に治療を行う事になります。

現在のがん治療

標準治療(三大療法)

現在日本では、手術療法・放射線療法・化学療法(抗がん剤)という3つの治療法が、三大療法とも呼ばれ、がんにかかってしまった場合の一般的な標準治療となっています。

手術療法

手術療法とは、がんの部分を切り取ってしまう方法で、最も一般的な治療方法です。早期で原発巣だけであれば、最も効果があります。しかし、がん細胞は周辺のリンパ節に残っている可能性もあるため、周囲のリンパ節の一部も切り取る場合があります。さらに転移巣がある場合は、相反の原理が働き急速に転移巣を肥大させます。正常な細胞も手術によって壊れるため、免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。手術後の再発予防として、がん治療 免疫細胞「BAK療法」は優れた有効率を実証しています。

放射線療法

放射線療法とは、手術によらず照射できるので、患者さんの負担が少ない治療法です。しかし、放射線が通過する際、健康な細胞も破壊されるため免疫機構が破壊されて免疫力の低下を招きます。最近は治療機器や技術の進歩により、放射線をピンポイントで照射し、周囲の正常組織に影響を与えることが少なくすることができるようになりました。骨がんには非常に有効ながん治療法です。免疫細胞治療と併用することで相乗効果が期待できます。

化学療法(抗がん剤)

化学療法(抗がん剤)とは、薬でがん細胞を退治する方法で、手術療法や放射線療法と併用して、再発や全身にがんが転移しているときに使用されます。血液のがんや悪性リンパ腫にはかなりの効果を上げています。しかし、副作用が強く、多大な苦痛をもたらします。健康な細胞まで殺してしまうため、免疫力の低下を招きます。また、抗がん剤治療を続けることによって、体内に抗体ができてしまうとまったく効かなくなります。

免疫細胞治療

免疫細胞治療とは、体に元々存在する自己免疫細胞を培養・活性化して、再び点滴等によって体内に戻す治療法です。副作用が少なく、体に優しい治療法として、近年最も注目されているがん治療法です。先進医療として、大学病院等でも実施されているところも出てきました。全国に十数種類の免疫細胞治療があり、主に培養する免疫細胞が異なります。(下記参照)

3つの免疫チームと主な免疫細胞(海老名博士著書より抜粋)

初期(生得)免疫チーム

異物を発見したら、まず攻撃を仕掛ける免疫チーム。人が生まれつき持っている免疫細胞群。このチームに所属する細胞は、異物を発見すると無差別に食べたり、殺菌剤のような物質をばらまいたりして、第1波の攻撃を仕掛ける。攻撃をする一方で、『こんな敵がいるよ』と、他の免疫細胞に知らせることも。攻撃力はそれほど強くありません。

好中球 異物に合うと、真っ先に飛び出して食べたり、殺菌剤のような物質をばらまく細胞。攻撃力はあまり強くありません。
マクロファージ 異物をどんどん食べてしまう大食漢の細胞。
樹状細胞 異物を察知して、『こんな敵もいるよ』と、獲得免疫チームに知らせて回る細胞。

中間免疫チーム

生得免疫の攻撃をかいくぐった異物に、第2波の攻撃をしかけるチーム。海老名博士が、生得免疫と獲得免疫の中間の働きをする免疫細胞群として新しく名付けました。がん治療 免疫細胞BAK療法では、このチームの細胞を増やします。

NIE細胞 海老名博士が名付けたスーパー免疫細胞。神経、免疫、内分泌の機能を併せ持った多機能統合細胞。以下のNK細胞、γδT細胞が含まれます。
NK細胞 ウイルスに感染した細胞やがん細胞などの異物を発見すると、すぐに攻撃を仕掛ける、がん細胞の天敵。
γδT細胞 血液中にも存在してがんを殺していることを、海老名博士が世界で初めて発見した細胞。

後期(獲得)免疫チーム

生得免疫や中間免疫の攻撃をかいくぐった異物を攻撃する精鋭チーム。一度闘った異物を覚えておいて、次にその異物が入ってきた時に、すばやく強力な攻撃をしかける。「はしか」や「インフルエンザ」など、一度かかると抵抗力がついていわゆる『二度罹りなし』といわれる状態になるが、それはまさに獲得免疫の働きを示しています。ただ、自分たちが記憶していない異物に対しては、攻撃できないのが弱点。

B細胞 「抗体」と呼ばれる武器のようなものを作り、異物を攻撃する細胞。
T細胞 異物を攻撃する「キラーT細胞」のほか、他の免疫細胞に指令を出す「ヘルパーT細胞」など、複数の種類があります。キラーT細胞は、攻撃力は強いが、相手ががん細胞の場合、一部のがん細胞しか攻撃できず、正常細胞を攻撃してしまうことがあるという弱点があります。